
皆さん、こんにちは。イヌイ薬局の乾 康彦です。
生活習慣病といえば、「糖尿病」「高脂血症」「高血圧症」「肥満症」
などがさまざまなものが思い浮かびます。そしてそんな生活習慣病の中でも
現在、日本人の死因の第1位ともなっている悪性新生物(ガン)について。
がんにならないために気をつけたい生活習慣
1980年代までは脳出血・脳梗塞などの脳血管疾患が第1位でしたが、
食生活など生活習慣の変化からガンが現在第1位となっています。
がんの発生の原因は、100%解明されているわけではありませんが、
ガンを起こす発症のリスクを上げる生活習慣として以下のことが考えられます。
1、タバコ:自分が吸わないのはもちろん他人の受動喫煙にも気をつけましょう。
2、飲酒:1日に日本酒1合、ビール大瓶1本まで。飲み過ぎにはご注意。
3、運動不足:毎日60分くらいを目安にウォーキングしましょう。
4、野菜不足:一日に350gくらいのお野菜を摂取しましょう。
5、果物不足:生の果物から酵素を摂取しておくことも大切です。
6、塩分の過剰摂取
7、感染症は免疫力を低下させるのでご注意下さい。
8、食品添加物:添加物の摂取もガンそのもののリスクを上げたり、
免疫力を低下させる原因にもなるので気をつけたいものです。
ガンの発生にはやはり毎日の食事など生活習慣が大きく関わってくるってことです。
女性のガンの中では最も多いのが大腸ガンです。大腸ガンもまた生活習慣が、
大きく関わってくるので、大腸ガンのならない生活習慣について考えてみましょう。
そもそもなぜ大腸ガンが増えたのかを考えてみると、
かつては日本人には少なかった大腸がんですが
やはり近年の食生活の大きな変化などが原因となって、
日本でも大腸がんが急増したと考えられます。
女性のがんの死亡原因といえば、乳がんを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、
実は女性のがんの死亡率の第1位は大腸がんです。
40歳ごろから増えてきますので、特に意識して気をつけたいものです。
大腸ガンの養生に大切な3つのポイント
ということで、大腸がんにならないためにもまずは
やはり日々の養生から気をつけていくことが大切と言えそうです。
大腸がんの予防・養生には以下の3点から気をつけてみましょう。
1、便秘しない
毎日の排便があることが大切です。
食物繊維と善玉菌、酵素などを毎日の食事から大切にしましょう。
2、食事は和食を中心に食べて豊富な食物繊維をとりましょう。
もちろん便秘の改善・予防にも食物繊維は大切です。
そしてやはり日本人のからだには古くから親しまれてきた和食が合っています。
肉より魚、魚より大豆、洋食より和食を心がけましょう。
3、禁煙
やはりタバコは、どんなガンもリスクを高めてしまいます。
タバコと言えば、肺がんだけと思う方もいるかもしれませんが、
そうではありません。
中医学で考えると、肺と大腸は、表裏の密接な関係があります。
肺がダメージを受ければ、大腸に影響があります。
健康な体のためには、リスクを少しでも低くしておくことです。
まとめ
いずれにしても大腸がんに限らず、大腸はからだの健康の要と言えますし、
その他のがんや生活習慣病も含めて食べたものが私たちのからだに
良くも悪くも影響するからこそ、毎日の食卓から大切にしたいものです。

乾 康彦
鳥取で大型ドラッグストア兼調剤薬局、相談薬局を5店舗経営。1990年より薬局の店頭で根本治療にふさわしい漢方による相談を始める。
2006年に中国で漢方の専門家として認められる国際中医師(現:国際中医専門員)認定証を取得。
生理不順、不妊、皮膚病、糖尿病、生活習慣病、ダイエット、便秘などの店頭相談は、5万件を超える。
「治療よりも予防 予防よりも養生」の思いを大切に、最近では忙しい現代人が安心安全に使える食材やスキンケア製品・「養麗(ヨウレイ)」シリーズの開発提供も行っている。http://atopy-druginui.jp

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