
こんばんは、
鳥取で創業90年のイヌイ薬局で、アトピー性皮膚炎などの皮膚トラブルを
食事や漢方のお薬,スキンケアで完全な改善を目指すお手伝いをさせていただいている
アトピー性皮膚炎アドバイザーのコナン(conan)こと乾(いぬい)です。
私たちのイヌイ薬局(http://druginui.biz)
には毎年1000件以上のアトピーに悩む方が相談に来局されます。
いつもは、その相談のなかで気がついたことを、このブログで詳しく
お伝えしていますが、今日はチョコレートについてお話します。
バレンタインとチョコレート
昨日はバレンタインデー。たくさんのチョコレートをもらわれた
方も多いと思います。
バレンタインデーにはチョコレートは切っても切り離せないものですね。
とくに、女性はチョコレートの調達に腐心された方も多いのでは
ないでしょうか?
そして、女性の方々はチョコレート好きが多いようですが、大半の方は
「健康には良くない。」
と考えていませんか?
店頭のご相談でも、
「お好きな食べものは?」
とお尋ねすると申し訳なさそうに
「チョコレートとか・・。」
と答える光景がまま見受けられます。
「甘さが強くてカロリーが高くて太りやすい。」
そんな風に思い込んでのことでしょうか?
スーパーフードの代表カカオ
でも、チョコレートの原料となるのは「カカオ」です。この「カカオ」
は今話題のスーパーフードの代表。
スーパーフードといえば
クコやノニ、はちみつ、ココナッツ、アサイベリー、チアシード
などなどみんな身体に優しく、「美と健康」をサポートしてくれる食材
としていま私たちの店頭でもお問い合わせの多い製品です。
ところが、こんな素晴らしいカカオもこと「チョコレート」となると
太りやすいとか
ニキビ・吹き出物が出やすい
などの理由で「美と健康の敵」のように思われている節があります。
でも、この原因の多くは「カカオ」自体ではなく市販されているチョコレート
に含まれる「精製された砂糖=白糖」や「乳化剤」が原因のほとんどです。
スーパーフード「カカオ」とチョコレート
ところで、このチョコレートの原料となる「カカオ」は、昔から
「神様の食べ物」=テオブロマカカオ
と呼ばれるほど大切なもので、おくすりに近い取り扱いがされていたようです。
かつては、王侯貴族などの特権階級の口にしか入らなかった代物で、身体を丈夫に
したり、気分を晴れやかにしたりするために食べられていたようです。
「カカオ」にはミネラルや食物繊維が豊富に含まれていることで、美容や健康面で
とても優れています
あとでお伝えするように、「美と健康」のためであればカカオが多く含まれている
ダークチョコレートを選びましょう。
恋愛とチョコレート
バレンタインデーに大切な人に送るのがチョコレートということで、恋愛と
チョコレートのあいだには緊密な関係がありそうです。
が、実は恋愛感情が芽生えた時に
「フェニルエチルアミン:略してPEA」
という物質が体内に生成されることが知られているのですが、、この私たちの
恋愛感情に欠かせない
「フェニルエチルアミン:PEA」
なるものはカカオにも豊富に含まれて
います。
これが、恋愛がチョコレートを連想させる理由の一つですが、
この「フェニルエチルアミン:PEA」
は熱に弱いので実際のチョコレートの含有量は僅かになってしまいます。
さらに、この「フェニルエチルアモン:PFA」は集中力や俊敏さも高めると
言われています。
バレンタインデーの本命チョコレートに限ってはこの濃いの魔術師
「フェニルエチルアミン:PEA」
をたくさん含有する生カカオ豆やカカオパウダーから加熱を少なくして
分解を最小限にした手作りのチョコレートが恋愛成就に価値あるかもしれません。
カカオとチョコレートダイエット
カカオの効果は恋愛で生成される
「フェニルエチルアミン:PEA」
だけではなく、チョコレートやカカオにふくまれる代表的な成分がポリフェノールです。
赤ワインなどにふくまれることで有名なポリフェノールは、カカオには倍以上も豊富に
含まれています。
カカオポリフェノールは血糖値の上昇を抑えて空腹感を抑える効能があるので、ダイエット
にもアンチエージングにも効果的です。
肌の老化を引き起こす活性酸素を除去して、ストレス緩和の作用もあると言われている
ポリフェノールを、赤ワインなどの倍以上も含有しているので、カカオはスーパーフード
の代表と言えます。
世界の美女を育てるエリカ・アンギャルさんとチョコレート
そんなわけで、知花くららさんや森理世さんなど日本人女性をミスユニバースの
入賞にみちびいてくれた元ミスユニバースジャパン栄養コーチの「エリカアンギャル:
Erica Angyal」さんも、カカオをたくさん含むダークチョコレートは
美しさを高めるためにおすすめされています。
たった大さじ2杯のカカオで緑茶4杯分、ブルーベリー1カップ分よりも多くの抗酸化作用
があるとのことです。
また、カカオをたくさん含むダークチョコレート、脳内のセロトニンやエンドルフィン
など気持ちをハッピーにしてくれる脳内物質の分泌を高めることも知られています。
チョコレート選びはカカオの含有量と添加物に注意
以上お伝えした素晴らしい効果がみられるのはカカオ成分がたくさん含まれることと
「精製された砂糖=白糖」や「乳化剤」「香料」「全粉乳」「脱脂粉乳」などの添加物
が少ないものを選ぶことが大切です。
なるべくカカオ含有量多いダークチョコレートを選び口当たりの良い、ミルクチョコレート
やホワイトチョコレートは避けて、ダークチョコレートと書かれているものがおすすめ。
カカオ含有量の多いダークチョコレートをみつけたら、次に裏面のラベルをチェック
しましょう。
原材料の表記は含有量の多い順になりますので原材料欄の最初の方に「砂糖」や「全粉乳」
「脱脂粉乳」などが記載されている場合はカカオの含有量が多くない可能性が高い
ので見送る方が賢明です。
「カカオマス」や「カカオバター」、「カカオパウダー」などは元来カカオに
含まれているものなので、これらがチョコレートの原材料の最初に記載されているもの
がオススメです。
また、植物油脂、加工植物油脂などのよくない油(トランス脂肪酸)を含むチョコレート
はとても多いのですが、しっかりチェックして絶対に避けたいものです。
さらに、カカオは農薬が多く使われる可能性が高いので、オーガニックのものがより
おすすめです。
チョコレートおすすめの摂取量
カカオ含有量多いのダークチョコレートは美しさを高める効果がありますが、たとえ
ダークチョコレートといえども100gもの板チョコを一気に食べてしまうと、
ポリフェノーツやフラボノイドなどの良い成分だけでなく、脂肪分、砂糖なども摂り過ぎて
しまうことになります。
一日の目安としては20~30g程度で、個々の製品にもよっても違いますが、一般的に
チョコレートの1かけらは6~8gくらいなので、3~4かけらが目安でしょうか。
板チョコレートなら1/3~1/2くらいでしょうか。カカオポリフェノールには、
ハッピーな気持ちを増して空腹感を抑えてくれる働きがあるので、ダイエット中の間食
としてカカオ含有量の多いダークチョコレートはおすすめできます。
精神的につらい時、ストレスがたまった時、ハッピーな気持ちに切り替える切り札として
カカオ含有量の多いダークチョコレートを上手に使ってください!
*バレンタインチョコレートまとめ(スーパーフードとしてのカカオ)
・チョコレートの原料のカカオはテオブロマカカオといわれ「神様の食べ物」という意味
・カカオにはポリフェノールやフラボノイドをはじめ抗酸化物質がたくさんふくまれていて「美と健康」をサポートしてくれるスーパーフードの代表と言えます。
・チョコレートはカカオ含有量の多いダークチョコレートがおすすめ
・チョコレート選びはカカオの含有量と「白糖」「脱脂粉乳」「乳化剤」などの添加物がすくないことが決め手です。
・ダークチョコレートの量は、一日20~30gなので板チョコなら1/3~1/2が目安です。
こんな、すばらしいチョコレートを安心して日常生活に取り入れていただきたく
甘酒と
有機チョコレート、
遺伝子組み換えない餌で育てた鶏の卵
などの素材でガトーショコラをつくってみました。
通常では、とてもお菓子になりそうもない素材ばかりですが、
パティシエとしてヨーロッパへの留学経験もありながら
ともに中医学を学んでいる北海道の
漢方サロン&薬膳カフェフィグ様の前田恵美子先生
のご協力で健康的でありながら味覚的にも一流のガトーショコラがほぼ完成し発売まじかとなりました。
詳しくは、後日のブログでお伝えします。
お楽しみに!!

乾 康彦
鳥取で大型ドラッグストア兼調剤薬局、相談薬局を5店舗経営。1990年より薬局の店頭で根本治療にふさわしい漢方による相談を始める。
2006年に中国で漢方の専門家として認められる国際中医師(現:国際中医専門員)認定証を取得。
生理不順、不妊、皮膚病、糖尿病、生活習慣病、ダイエット、便秘などの店頭相談は、5万件を超える。
「治療よりも予防 予防よりも養生」の思いを大切に、最近では忙しい現代人が安心安全に使える食材やスキンケア製品・「養麗(ヨウレイ)」シリーズの開発提供も行っている。http://atopy-druginui.jp

最新記事 by 乾 康彦 (全て見る)
- 雛祭りに寄せて - 2022年2月19日
- 二十四節気・清明(せいめい)と春の養生 - 2021年4月4日
- イヌイ薬局3月イベントのお知らせ - 2021年3月10日