
5月20日は、創業90周年の記念トーク&ディナーショーを100人を超えるみなさんをお迎えして、ホテルモナーク鳥取でおこないました。
イヌイ薬局を支えてきてくれた、お客様、お取引先のみなさんに伝えたかったことは
「治療よりも予防 予防よりも養生」
の大切さです。
5万件を超える相談のなかで・・・ボ瀬いの輝きを支える「治療よりも予防 予防よりも養生」
この十年で5万件近い、婦人科や皮膚病の相談をいただくなかで
お子さんの皮膚病に悩むお母さまとのご相談では、
向かい合ったとたんに、かゆみに悩むお子さんのつらい思いに
「自分が身代わりになりたい。」
と連れてきたほうのお母酸方が涙を流されます。
肌の悩みを抱えるお子さんの相談では、日常茶飯事のごとく店頭で繰り返されます。
こんな光景を目の当たりにするたびに、こころの中でまず手を差し伸べたくなるのが
お母さん方の自分を責める気持ち=「傷ついた母性」。
そんななかで、皮膚病の相談をはじめたころは、何としてもお手伝いしたいと思い賢明に解決の糸口を探しはじめました。
そして
中医学の基本は、まず「みつめること。」から始めます。
専門用語にすると 「四診合弁(シシンゴウベン)」といいます。
はじめは、何もわからずひたすら「見つめること」から始めました。
どんなに入り組んだ「症状」も「見る、看る、観る、診る」ことで「本質」が垣間見えてきます。
皮膚病にとって、中医学の「四診合弁」の意味が「見つめること」から始めれば良いことに気がつくと、
難解な中医学がとたんに身近なものになって、夢中で五感を総動員して解決の糸口を探すことが楽しみになって行きました。
また中医学が、皮膚だけではなく、
「顔の色」をみつめ
「舌の状態」みつめ
「便の状態」をみつめ
「声の状態」に耳を澄まし
人それぞれのこころとからだの悩みをみつめてきたように思えます。
「顔色」「舌」「便」をはじめからだのアチコチに様々な「からだからのサイン」をみつけて、その「サイン」に応じてお薬や食事や聖潔の養生を選ぶことで悩みを解決できます。
そして、最良のおくすりや、養生を選ぶことを中医学では
「弁症論治」
といっています。
たくさんの食材やおくすりやお茶のなかから最適なものを選ぶのですから、単なる治療というより、大切な人への「思いやり」とおもえるようになってきました。
中医学の知識がこの
「みつめること」
「思いやり」
に正しい力を添えることができて、「こころとからだの悩み」を解決するお手伝いができるのなら、家族の健康や生命を第一に考える主に家庭のお母さんたちに伝えてゆきたいと思います。
「からだからのサイン」を早くみつけることで、数多くの悩みを「予防」できるでしょう。
季節などの環境や体質に合わせて、食事や養生を行うことで病気やストレスに左右されない身体をつくりあげることもできると思います。
今までの、たくさんの「こころとからだの悩み」のお手伝いの経験のなかで学んできたことを、家族の生命や健康を何より大切に考える「母性」に伝え続けて行きたいと思います。
これからの10年を伝える慶びの「ために伝え続けることで、日本に26000社、世界に33000社しかない100年企業の仲間入りをさせていただきたいと思います。

乾 康彦
鳥取で大型ドラッグストア兼調剤薬局、相談薬局を5店舗経営。1990年より薬局の店頭で根本治療にふさわしい漢方による相談を始める。
2006年に中国で漢方の専門家として認められる国際中医師(現:国際中医専門員)認定証を取得。
生理不順、不妊、皮膚病、糖尿病、生活習慣病、ダイエット、便秘などの店頭相談は、5万件を超える。
「治療よりも予防 予防よりも養生」の思いを大切に、最近では忙しい現代人が安心安全に使える食材やスキンケア製品・「養麗(ヨウレイ)」シリーズの開発提供も行っている。http://atopy-druginui.jp

最新記事 by 乾 康彦 (全て見る)
- 雛祭りに寄せて - 2022年2月19日
- 二十四節気・清明(せいめい)と春の養生 - 2021年4月4日
- イヌイ薬局3月イベントのお知らせ - 2021年3月10日