アトピー改善を原因から考えよう!
イヌイ薬局 アトピー性皮膚炎アドバイザー・社長の乾(いぬい)です。

今日は気温の上昇だけでなく、湿度も高くて蒸し暑い・・・鳥取ならではの夏になっています。
アトピーをはじめとする、皮膚炎の方には汗が蒸発しにくく過ごしにくい季節といえます。
この時期は症状も悪化しやすくなりますので、お気を付け下さい。
今日はアトピーの原因についてお話したいと思います。
アトピー性皮膚炎の原因って?
目次
●アトピー性皮膚炎と漢方・・・①アトピーの原因
●アトピー性皮膚炎と漢方・・・②乳幼児アトピーの原因
一般的なアトピーの原因と乳幼児に多いアトピーの原因にわけてお話します。
●アトピー性皮膚炎と漢方・・・①アトピーの原因
漢方の基礎となる中医学(ちゅういがく)では、皮膚病の原因=病因(びょういん)を
1、六淫(リクイン)=暑さ、寒さ、風、湿度、乾燥、火
2、飲食内傷(いんしょくないしょう)食べ過ぎ飲みすぎで、胃腸などを中心に傷んでいること
3、ストレス
の大きな3つの要因と共に
①外的な刺激
最近はさまざまで、プールの消毒用塩素なども関係しています。
②アレルギー反応
洗剤や石鹸シャンプーに使われる海面活性剤や香料をはじめ
ひとそれぞれさまざまなアレルゲンがあります。
③掻き壊す(かきこわす)
などのきっかけ(病機)によって発病すると考えています。
まずは、生活養生によって病因を極力取り除くとアトピーになりにくい体質となります。
1、六淫(リクイン)は気温や天候によるところも大きく、努力でもなかなか解決しにくいのですが
2、飲食内傷や3、ストレスについては腹八分目の食事で日々心おだやかに過ごすことで
アトピー性皮膚炎などの皮膚炎と縁を切ることができます。
アトピーを漢方などで改善させながら、カウンセリングのなかで
生活養生を習慣化できると再発防止にもつながります。
そして、アレルゲンや外からの刺激を避けることで
アトピーを予防できるだけでなく、キレイな肌を保つことができます。
以上の養生や予防が習慣化すると単に皮膚がきれいになるだけではなくて、
カラダ自体が健康に近づいてゆきます。
全粒粉(ぜんりゅうふん)中心の主食や、出汁をとったスープなどの食事を守りながら、
腹八分目と十分な咀嚼(そしゃく)、一日一回の快便(かいべん)
などの習慣が身につけば、「体のゴミ」がたまりにくくなるので
生活習慣病の予防にもなります。漢方の基礎理論となる中医学に
「異病同治」(イビョウドウチ)
といって、違う病気が同じお薬で治ってしまうことがままあります。
たとえば、最近「ナイシトール」とか「コッコアポ」などの
商品名で有名な「防風通聖散(ボウフウツウショウサン)」
などは、日本では「やせ薬」、「ダイエットの漢方」などのように
扱われていますが、もともとは食べ過ぎて便秘がちな方のニキビや
アトピーなどの皮膚病にも良く処方されるお薬なのです。
また、便秘がちな方などのコレステロールの改善のためいわゆる生活習慣病のお薬としても使われます。
お薬が一緒だと、生活養生もほぼ一緒のことが多くなります。
やはり、漢方での症状や体質改善を考えるときは
信頼できる専門家に相談されるのが最良です。
●アトピー性皮膚炎と漢方・・・②乳幼児アトピーの原因
スキンケアや化粧品の世界では、理想の肌
とされるみずみずしく透明度の高い赤ちゃんの肌。
特徴は水分量の比率の高さと角質の薄さですが
見た目や感触のよさとは裏腹に、水分比率が高く、角質層が薄い
ことが災いして、外界の刺激をうけやすくジュクジュク
しやすいという特徴があります。
乳幼児アトピー発症のパターンとしては
早ければ生後1~2週間から顔面などを中心に
直径数ミリ程度の赤いブツブツ(丘疹)がではじめて
最初はかゆみがないことも多いのですが、しばらくして
(生後3ヶ月ころ)から痒みが出始めます。
これを、習慣的に掻き壊したり、ステロイド剤を慢性的に外用すると
慢性的な皮膚炎となって行きます。
お子さんのアトピー性皮膚炎の割合は
4ヶ月で 12.6%
1歳半で 9.8%
3歳で 13.2%
小学一年生で 11.8%
小学6年生で 10.6%
大学生で 8.2%
ということで、学童期になってもアトピーのお子さんの
比率には変化がみられません。
という事で乳幼児湿疹は学童期までそのまま
ひきずっているお子さんが多い可能性が高くなります。
ですから乳幼児アトピーはなるべく、はやい段階で
漢方やハーブ、食事や生活習慣の改善、アレルゲンの除去
などによって改善しておきたいものです。
年齢が上昇するとともに、アトピー肌の露出をいやがり
はじめると、髪で顔面を隠したり、夏でも長袖で過ごしたり
でさらに汗や髪の接触によって悪化させる悪循環になることも多々あります。
乳幼児の間は、消化機能が安定していないため湿疹が出てきてしまうと考えられますが、
食事の内容や量・食べ方のコントロールで対処しておきたいものです。
イヌイ薬局ではアトピーの相談を承っております
私たちは約3万件の皮ふ相談をいただき、その多くの方のお悩みを改善してきました。
鳥取で薬局を4店舗運営していますので、来店していただき直接ご相談をいただけるのが一番嬉しいのですが、
鳥取までは遠いという方はホームページよりご相談いただくことでもできますので、
一人で悩まずにまずはお気軽にご相談くださいませ。
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まとめ
アトピーの原因は体の内側にも、外側にもあります。
食事や生活習慣の改善することで、予防・養生にもつながります。
イヌイ薬局はお薬よりも生活習慣で美と健康をお届けできるお店をめざします。

乾 康彦
鳥取で大型ドラッグストア兼調剤薬局、相談薬局を5店舗経営。1990年より薬局の店頭で根本治療にふさわしい漢方による相談を始める。
2006年に中国で漢方の専門家として認められる国際中医師(現:国際中医専門員)認定証を取得。
生理不順、不妊、皮膚病、糖尿病、生活習慣病、ダイエット、便秘などの店頭相談は、5万件を超える。
「治療よりも予防 予防よりも養生」の思いを大切に、最近では忙しい現代人が安心安全に使える食材やスキンケア製品・「養麗(ヨウレイ)」シリーズの開発提供も行っている。http://atopy-druginui.jp

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